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ガンバ戦と長谷川健太のサッカー [川崎フロンターレ]

インタビューの達人、吉田豪の本は読んだけど、多い時でどのくらいの頻度でインタビューをこなしていたとか、そういう話があったのかどうかは忘れちゃった。

相手と時間を合わせて、お互いそこに出向いていって、1時間なり2時間なり話を聞いて。聞きながらメモを取ってそれをもとに原稿を、なんて僕にとってというかたいていの取材者にとっては中国雑技団レベルの神業なので、録音をして、あとでそれを聞きながら文字に起こして。そんで、今度はようやくそれを目標の形式、分量にまとめていく。

かようにインタビューってのは手間のかかる面倒な・・・いや、たいへんやりがいのある素敵な仕事なんだけど、さすがにそれが20日間で6本あると、なんだかもう、いろいろ追いつかなくなってくる。

だってその合間には大井のJBC競走に行ったり京都のエリザベス女王杯に行ったり朝早くから浦和美園へ行って結局1点も取れずに準優勝になったり代表の試合をテレビで見たり、あとなんといっても終わったインタビューの原稿を書いたりしなきゃいけないんだから。しなきゃいけないって、全部したいからやってるんだけど。

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そんなきゅうきゅうとしている中で向かったのが、久々のゲーム、久々のホーム等々力のガンバ戦。

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ドール君、じゃないや、ボビー君とじゃんけんをして、見事に勝って袋入りパインをもらったりなんかして。やっぱり、なんかはしゃいじゃうよね、ホームゲームって。

スコアは1-0で、選手の何人かは「難しいゲーム」という言葉も使っていたけど、でも個人的にはそういう印象はぜんぜん残らなかった。逆に、なんか楽しい、というかルヴァンカップの決勝とは違って、選手が心から楽しそうにサッカーをしていた、戦っていたように思えて、そういうものを見ているとこっちもすごく楽しくなってきた、ということなんだけど。

ちなみに11/9(木)に憲剛が新百合ヶ丘へ一日消防署長のイベントで来たとき、トークショーの最後に並んで握手していく中で、一人で見に行ってたうちの奥さんは、このあとのリーグ戦は楽しんでプレーしてください!と言ったそうで、憲剛はそれをちゃんと守ったんだね。えらい。

もちろん、ガンバのモチベーションも含めたデキ自体がかなり良くなくて、フロンターレはわりとやりたい放題にできていた、という面は大きいんだろうけど、それにしても楽しそうにやっていたと思う。

引いて守られても、サイドから、中央から、ミドルで、裏狙いで崩しをかけ続け、だめならCKを取って、ニア、ショートコーナー、ファーと、あの手この手で攻め立てた。こういうゲームを見ると、やっぱサッカーはボールを握って攻撃し続けるのが最大の防御でもあり、最高の楽しみだというのは本質的に正しいんだなあということが肌で理解できる気がする。

特に印象に残ったのは、ソンリョンが終盤までたぶんほとんど1本もロングボールを蹴らずに繋いだことに象徴されるように、ビルドアップの意識は高いけど、だからといって攻撃が遅いわけではないという、ゲーム運びの上手さだった。

相手が引いたときにも、おそらくは意図的にボールを下げて相手のラインを上げさせ、プレスのモードへ移行させてから、あらためてそれを剥がして一気に攻めるやり方とか、素晴らしかった。あれができるのは、やっぱり先制されずにゲームを進められたことが大きいと思う。サッカーは基本的にそうだけど、それにしてもフロンターレは、先制できるかどうかで自分たちの良さの出しやすさが大きく変わるチームだなあと感じた。

あとは、大島がいつになく早いタイミングで、いつもより高い位置から縦に勝負パスを出すのがやけに目立っていて、個人的には、これはこのゲームで最大の収穫だった。悪いリズムのときは、ネットがそれをやろうとしすぎて、攻撃が全部ネットで終わる傾向が顕著だと思うので。

どこまでチームとしてそれを意思統一していたのかはぜんぜんわからないけど、この日に限っては、ネットは相手のプレスを剥がすことに専念して比較的低い位置でプレーしていて、それがすごくよかった。

大島は、よくやるようにネットと役割を入れ替えながらビルドアップに加わる動きはせずに、微妙に下がったところで相手を引きつけておいて、その大島を飛ばしてネットや谷口から、降りてきた憲剛や、これは後半顕著だったと思うけど中に絞ってきた家長に直接、パスを通せるようにしていた。で、結果的にその次のアクションで、大島がゴールを狙うための勝負のパスを出せていた、ということだと思う。

不安を感じた面をあえて探すなら、車屋の交代要員がいなかったことかな。コンディションはあまり良くなかったと思うし、プレーにもそれは出ていた気がする。0-0の時間が続いたこともあって、点を取りに行くなら交代のいちばん最初はここかな、とも思ったけど、そもそも替える選手がベンチにいない。シーズン通して右SBの選手層はフロンターレの泣き所になってきたけど、じつは左SBにも、その不安要素は潜在的にあると思う。

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ガンバは、怪我人続出で攻撃の駒が明らかに足りていなかった。で、そうなるとますます、長谷川健太サッカーの悪い意味での単純さがあからさまになる。思うに、長谷川健太はシンプルな約束事と基本の攻め方、守り方を選手に叩き込むことと、それを遵守させる能力がすごく高くて、それは素直に監督としての能力の高さだと誉めていいと思う。

そういう意味で、個人的には代表のようなチームを作ることにすごく向いていると思っていて、大真面目に、東京五輪世代も森保よりは健太だろうと思うし、ハリルホジッチにもし何かあって急遽代役を探すんだとしたら、長谷川健太って合うんじゃないかなあ、と思っているんだけど。

逆に、一部の選手がクオリティが下の選手に替わったり、コンディションが下がったりしただけで、それがそのままチーム力の低下として出ちゃうのが健太サッカーのダメなところなのかな、とも思う。「困った時の○○頼み」みたいな武器がないというか、そういうものを持たないように普段からチームを作っているというか。あえて言えば「困った時の東口頼み」で、それはもはやチームとして何もできていないということの逆説的な証明だし。

このゲームでいえば、どうして最初から2トップにしなかったのかな、というのはある。2列目のプレスで、フロンターレにボールを前に進めさせないことを重視したのかなとも思うけど、それにしても、あまりに攻撃の起点が作れなすぎて、見ていて気の毒になった。プレスだけのためのメンバーで、それを突破されてしまうと、その後マイボールにしてからのゲームの進め方に、まったくプランがなかったといったところかな、と思う。

まあ敵として見ている分には、何がやりたいのかがわかりやすく提示されるという点で、興味深く観戦できる監督だなあと思っているんだけど。来年はFC東京。楽しみだね。

フロンターレはまたここから少しゲームがなくて、次は浦和戦。参戦予定なので、そこまでには重い仕事は片付けておきたいところだなあ。

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ルヴァンカップ決勝 [川崎フロンターレ]

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もうね、身も心も疲れ果てた。終わっちゃったなあ、ルヴァンカップ。

10時間以上寝て、買ってあったパンとかおにぎり食べて、コーヒー2杯飲んで、ようやく目が覚めたら、やっといろいろ細かいことに思いを馳せることができる状態になった。

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何がショックって、せっかくの決勝の舞台なのに、正直言ってつまんない試合を見せられて負けちゃったことがいちばんつらい。つまらなくなったのはフロンターレだけに原因があったわけじゃなく、展開や組み合わせが生んだ状況なので、誰に文句を言いたいとかそういう話じゃない。ただただ、そういうのってつらい。それだけなんだけど。

トーナメントの決勝って、原則的に「負けない」ゲームができないチームには向かない舞台で、だからフロンターレみたいなチームが負ける場合は、原則的にそういう感想になりがちなんだろうな、ということはよくわかる。でも例えば今年の正月にやった天皇杯の決勝は、そうじゃなかった。負けてめちゃくちゃ悔しくてつらかったけど、つまんなかったという気持ちにはならなかった。悔しさと悲しさの質自体、なんか今回とは違っていた。

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エドゥがどうとか、憲剛がひどいとか、大島を先発させるべきだったかどうかとか、選手ごとに見ていくといろいろ思うところは誰でも出てくるだろうなと思う。でもまあ、固くなりすぎた、イレ込みすぎていた、動揺するなという方が無理な先制のされ方をしたのは不運だけどそれにしても90分間焦りすぎていた、というところを責めたり反省したりしても、しょうがないかな、と思う。そういうのは意識してどうにかなるもんじゃないし、固くなってイレ込みすぎて焦りながら優勝できるならそれはそれで面白い決勝だった、面白い優勝だったってことになりそうな気もするし。

だからここでは、そういうのとはちょっと違ったところで、思いを馳せた部分について。思いを馳せたまんまをそのまま再現するので、だらだらと長文で。

ルヴァン3.JPG

じつはこのゲームを通して見ていちばん最初に思ったのは、家長はやっぱり押し込む展開じゃなく、オープンな展開、劣勢の状況からカウンターを繰り出す展開で輝く選手なんだな、ということだった。

このことはずっと思ってきたことで、ボールを保持して押し込む展開だと、ボールを保持できる選手は、べつにたくさんいなくてもいい。むしろ逆に、ドリブラーとか、高くてヘディングの強い選手とか、GKとDFの間に素早く滑り込むようなワンタッチプレーヤーが必要になってくる。

引いた相手を崩すこと自体、誰が出ていたって簡単なことじゃないのはわかってる。わかった上で、これまでのゲームを見ていると、そういう苦しい時に家長は、サイドのゴールから離れた場所で細かいボール回しをして、ごく局所的な崩しを陰で支える役に回りがちになる。自分がゴールを決めるからパスをくれ、というプレーから遠い選択をするようになる。

もう1つ。その家長を右で使うのか左で使うのか、という問題がある。同じことは三好にもいえる。この左利きの特徴あるプレーヤー2人を併用しつつ守備も攻撃もうまく機能させる、という状態を、じつは今季のフロンターレはほとんど達成したことがない。もっというと、長谷川の左右問題と、小林悠の真ん中1トップ問題も同じで、これらの問題の組み合わせを1シーズンやってきた結果が昨日のフォーメーションでありサッカーなのだとしたら、鬼木監督はちょっと自己分析ができてなさすぎたんじゃないかな、と思うのだ。

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今季、フロンターレはすごく粘り強く戦って勝ち点を積み重ねてきたけど、最初から怪我でメンバーを欠きがちで、お世辞にもタイトルを取りそうなサッカーはできていなかった。そんな中、本当の意味でチームが完成してきたな、答えがかすかに見えたな、と思えた瞬間はいくつかあった。

最初はたぶん、5月。リーグ戦のアウェイでセレッソに惨敗した次、10節の新潟戦から3連勝したところだ。ここで何が良くなったのかというと、ついに阿部ちゃんがフィットしたのだ。

もっと具体的にいうと、小林悠の1トップじゃなく、阿部ちゃんの1トップで小林悠が右、でも逆の風味もあって、そのへんは流動的にいこうぜ、というのが完成した、というところだった。それがいちばんよく出たのが、3連勝目、アウェイの鹿島戦で3-0で勝ったゲームだ。2列目の左には長谷川が入って、以降、長谷川はこの位置で輝くことになる。

逆にいうと、この後の阿部ちゃんが怪我で離脱してからの結果というよりは内容を見ていくと、阿部ちゃんのいないフォーメーションで小林悠の1トップというのは、じつはシーズン序盤にあまり点が取れなくて苦しんだ時期と同じことを繰り返しているだけだった。

そして、長谷川が左で活きていたのにはスピードを活かして深い位置へのロングボールに追いついて起点となれること、右利きなのにエンドラインまでえぐってドリブルして、そこから中に入ったりできること、右利きだから車屋が仕掛けるスペースを作れることとか、いろいろ理由があった。でも、それをこの大事な舞台でいきなり右SB起用というのは、さすがにおかしい。右のタッチライン沿いから浮き球のクロスなんて、きっと彼のサッカー人生でもあまりやってこなかったプレーで、それをこんなレベルの舞台でやれというのは、ちょっとまずいと思う。

で、チームは同時進行的にACLや天皇杯をこなすことで、少しずつ家長がフィットし始める。そこで、アウェイのマリノス戦だ。阿部ちゃんはいて、長谷川もちゃんと左にいた。ただこの試合、家長がリーグ戦初先発だった。ポジションは2列目の右。そしてここで、チームは引いたマリノスをまったく崩せず、カウンターでやられて0-2で完敗する。右サイドのタッチライン際でボール回しはするけれどゴールの匂いのしない家長のプレーは、今回とそっくりで、ビデオを再生しているみたいだった。

家長がフィットして最初の完成形は、偶然ながらまた鹿島戦、ホームで3-1で勝った22節だと思う。8月半ばのことだ。この時、2列目の左はノボリ。この頃は、長谷川とポジション争いの形で、相手によってどちらかが先発、という感じになっていた。正直、具体的なプレーで家長とノボリの相性がどうというのはわからないけど、結果を見ると、この組み合わせの時はものすごく成績がいい。

で、この後は前は阿部ちゃんと小林悠が得点を重ねることで、家長の適性についてはそんなに気にならなくなっていく。でも、そこで阿部ちゃんが離脱する。できることは小林悠の1トップ。流動性は確実に失われる。ちなみに誰も言わないけど、阿部ちゃんのいた9月、アウェイの神戸戦。試合前は誰も彼も小林悠のバースデーゴールの話ばっかりで、阿部ちゃんを含めチームが、誰よりも悠本人が、悠にゴールを取らせようとしすぎたことで流動性が失われたことも無得点に終わった理由の一つだと思う。

そして、こういう状態では2列目は家長と誰が合うのか、という問題が起きる。たんに阿部ちゃんの代わり、ということじゃなく、サッカーの内容が変わってくる感じなので、じつはこれ、すごく大きな問題だった。

で、この問題、仙台とのゲームがどれも退場者が出るスクランブル的な時間帯が長かったことなんかもあって、なんとなく解決しないままきちゃった、というのが個人的な感想だ。そうこうしているうちに知念が出てきて途中から2トップぽいことができるようになったりして、よけいここは放っておかれた。

とりあえずの答えは、三好か長谷川だ。長谷川なら左で、家長は右。この組み合わせはある程度計算は立つけど、例の「引いた相手」問題の解決にはなっていない。

そして三好の場合なんだけど、じつはこの三好と家長の組み合わせ、先発で長い時間試したことは、これしかない。

天皇杯の栃木ウーヴァ戦
ルヴァンカップ仙台戦2nd
リーグ仙台戦
リーグ柏戦

天皇杯と、大雨の柏戦は実質、参考外。ルヴァン仙台戦は後半早々奈良が退場、リーグ仙台戦は前半で家長が退場している。全部参考外とも言えないこともないが、ただ仙台戦はどちらも、前半の内容は良かった。というか、すごく良かった。

そしてこれ、どちらも三好は右、家長は左だったのだ。今回とは逆で。

三好はこの後、家長が出場停止でいない広島戦は右で、左は長谷川という組み合わせでいいプレーをしている。そのポジションにいると、ライン際で張るのではなくどんどん中央に入ってきて憲剛を絡めた崩しに参加していく。現在のフロンターレでは、三好にとっては2列目の右が最も輝けるポジションだ。

一方の家長は、この組み合わせの時は、左に張って完全にアシスト役、チームの潤滑油役に徹していた。そしてその組み合わせは、そんなに悪いものじゃなかった。繰り返すけど、フィットし始めたのは長谷川との組み合わせで、自身は右でプレーする形。ただし押し込む展開では良さが出ない、という状況だった。

要するに、じつはこの組み合わせはそれほど成熟させたものじゃないけど、やるならば、せめて家長は左、三好は右でやらせたらよかったんじゃないかな、ということが言いたかったのだ。ああ、長かった。

シーズンを通して選手を見てきた監督の判断なんだから何かあるんだろうけど、でも、少なくともこのフォーメーションは、今回は成功はしなかった。三好は右でうまくいっていた時のように中に入ってこようとするけど、カットインからのシュートの脅威が減る分、相手は守りやすくなっていた。車屋との連携も練れているわけがなく、正直、左サイドの攻撃は低レベルだった。車屋も車屋で、左足と縦の突破は徹底して切られていて、何もできずに1試合を終えた。

そして家長もまた、左足を完全に切られて、仕方なく縦に行って、エンドライン際でソウザがやってきて囲まれて奪われるというくらいしかできることがなかった。引いて守る相手を崩すイメージが、これまでと同じくなかった。

というわけで、「ザ・左利き」的な三好と家長の共存は、すごくスイートスポットの狭い手だと思うんだけど。なのに、よりによってどうして今回は三好が左、家長が右だったのか。

交代策も、だから三好に替えて長谷川を入れたのは、最初の手としては悪くないとは思う。でも、その長谷川を右SBというのは、間違いなく積み上げのない悪い意味のギャンブルだった。

また、エウソンを替えるなら、まだノボリの方が理に適っていて、その場合は右サイドの右利きが一人もいなくなるので、家長に替えて知念か阿部ちゃんを早々と投入して、小林悠が右、とか。同じギャンブルをするなら早々と家長を替えて2列目は長谷川と三好、とか。

トーナメントの決勝という舞台は、それまでと同じことだけしていてもダメ。そこを勝つためのサッカーをしないと。

逆に、こういう大舞台だからこそ、自分たちが積み上げてきたものを信じてそれに殉じないと。

どっちにも真実があって、でもそれは結果の話だったり、結果によらない満足度の話だったり、つまり真実は、関わる人の数だけある。最大公約数、というのは、いい考え方とは思わない。だって割り算したら嵩が減っちゃうじゃん。

ひたすら、人の数だけあるものをすり合わせていく、その苦労や、苦労に対する想像力だけが、真実として残る。そういうものなんじゃないかな、と個人的な信条としてだけど、強く思う。

この後のリーグ戦になるのか。あるいは来年の何かのタイトルになるのか。当たり前の言い方すぎるけど、次は勝てるといいな、優勝するところが見たいな、と思う。心の底から。

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雨の天皇杯と天皇賞 [日記]

競馬もサッカーも、なんだかもう雨ばっかり。それもけっこうな本降り。っていうか台風。

一時的にドバっとくるゲリラ豪雨でもない、しとしと降り続く長雨でもない、マジな雨が短い周期的に降るこの感じは、やっぱり秋に独特なものなんだろうなと思う。

ちなみに

権藤、権藤、雨、権藤
雨、雨、権藤、雨、権藤

という例の有名なフレーズは、1961年の7月に、実際に

雨、権藤(完封)、雨、移動日、権藤(完投)、雨、移動日
権藤(先発して5回まで)、雨、雨、移動日、権藤(先発して5回まで)

ということがあって生まれた流行語とか。本当に、12日間で権藤しか先発してないんだからすごい。7月4日ってことは、梅雨だから今回とは違う降り方だったんだろうなあ。

もうひとつちなみに、うちの奥さんはこれを聞いたことはあるけど何を指しているのかはよく知らず、そのためフレーズ自体もうろ覚えで、

「最近雨ばっかりだね。雨、雨、権藤、晴れ、権藤だね。で、権藤って誰だっけ?」

と言ったことがある。その晴れの日には誰が先発したんだよ! 権藤、休んでるじゃんかよ!

いや、少しは休んでくれていいんだけどね、権藤。

10/22(日)の菊花賞は、例によって石田敏徳名人、カメラのハタ坊、道産子編集者TBTらとクルマで遠征。台風本体にはギリギリ追いつかれなかったけど、けっこうな雨と風で運転には神経つかったなー。

菊花賞1.JPG
菊花賞2.JPG

いつものG1とはちょっと違う、どこか異様なムードの中での一戦は、たぶんずっと忘れないだろうな、と思う。

ちなみにその菊花賞は間に合わず載ってないけど、『優駿』11月号が10/25(水)に発売になってます。



今月は天皇賞・秋のプレビュー記事を書かせてもらってます。その天皇賞・秋もけっこうな雨の中のレースになりそうで、でもさすがに雨がすごそうだからこういうレースになりそうですね、みたいな内容にはできないわけで。

それを抜きにしても、馬や関係者のためにも、特に大きなレースはじゃなく権藤の日にやらせてあげたいな、とは思う。

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その10/25(水)は、天皇杯の準々決勝があった。雨は、直前まで本降りだったけど、ゲームの開始前には止んでくれた。こっちも、いつもそうだけど、応援してるチームが有利とか不利とかじゃなく、両チームの選手たちにはぬかるむピッチじゃなく、快適なコンディションでゲームをやらせてあげたいな、といつも思ってる。

天皇杯柏戦2.JPG

負けちゃったのはしょうがないけど、でも今回はちょっと思うところはある。この試合でフロンターレのシュートが3本っていうのは、力量差じゃなく、ベンチのマネージメントに敗因があったんじゃないかな、というところだ。シュートまでいく形を選手たちに示して、トレーニングするところまでは監督の役割。それを決めきることができるかどうかは選手次第、だと思ってるんだけど。

最初、森本と知念を起用するって知ったときには、ジェイと都倉のいる札幌が3-0で柏に勝ったリーグ戦を参考にしているのかな、と思った。柏の厚くした中盤のプレスをすっ飛ばして、両サイドに流れ気味になった2トップのどちらかに長いボールを配給して起点とするやり方だ。そんで固められたらCK取って、中村航輔の弱点ともいえる「高さ」、柏の弱点といえるゾーン守備を突いていく。そんなイメージなのかと思った。でも、違っていた。

あれじゃ、いつものサッカーを、ただメンバーを落としてやろうとしているだけだった。柏はラインを上げ放題でコンパクトさを常に維持できていて、あれじゃプレスは機能するし、セカンドボールも拾いまくれる。

ビルドアップも、こちらが新井の不安定なフィードに落ち着きを失っているのと対照的に、しつこく後方から繋いできた。いくらプレスをかけても、小林祐介が真ん中に下りてきてそこへGKから繋ぐことで全部外されていたけど、その小林祐介に森谷がマークで付いて、仕方なく中村航輔が長いボールを蹴らざるを得なくなったのは、後半から。明らかに対応が遅かった。

しかし新井もそうだけどスローインなんかも、マイボールにできた率はひどいもんだったんじゃないかな。個のクオリティ的にも、ユニットとしての練度でも劣るチームで真っ向から繋ぐサッカーをしようとしてまったくできなかった。そういうゲームだったと考えれば、やっぱり無策すぎた、監督が選手を信頼しすぎて相手を甘く見たのが敗因だと思う。中3日で準備時間は短かったけど、でも早くからここでメンバーをがらっと変えるつもりがあったなら、リーグ戦と並行して、ここを一点突破するための準備をすべきだった。同じ負けるにしても、そういう準備が見えるゲームが見たかったな、と思う。

次の柏戦は、そんなわけで天皇賞・秋と同じ日ってことで、やっぱり雨の気配が濃厚。とりあえず選手たちは怪我をせず、サポたちは風邪をひかず、そして権藤はちょっとは休めよ、ということで。

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ベガルタ仙台戦と日本代表と秋華賞 [日記]

ベガルタ仙台戦、憲剛も言ってたけど、これは一生忘れられないゲームだと思う。ここまで興奮したことって、人生でないかも。そのくらいすごい試合だった。

どうすごいのかは、ここであれこれ書かなくても見た人はみんなわかってるはず。とはいえ、あの興奮の度合いは現場にいないとわからないよなあ、とも思う。DAZNでも見直したけど、実況の倉敷保雄アナと解説の福田正博も、完全にフロンターレサポの観客みたいな感じになって「おおーっ!」とか「うわーっ!」とか声をあげてた。現場にいたらそうなっちゃうよね、あれは。

勝ったフロンターレについてはいろいろ「勝因」が分析されたり語られたりしてるけど、ふと、仙台の「敗因」が気になった。

というか、この3連戦、すべて退場者が出ていて、しかも1人少なくなった方が勝っていて、じつはそのあたりってサッカーというチーム競技の難しさと面白さを無理やり抽出して詰め込んだような部分なんじゃないかな、と思ったのだ。

サッカーのゲームを見ていると、要するにチームってやつは「どんなサッカーをするのか」と、「勝利を目指す」を常にすり合わせ続けていかなきゃいけないものなんだな、ということがいやというほどわかる。

上手な選手だけ集めて適当に相手のゴールにボール蹴ってこい、というだけじゃ、まず勝てない。じゃあ勝つためにどういうサッカーをするか、というのが第一段階だ。

ところが、その「やりたいサッカー」を実現しているのに、勝てないことがある。となると、それは実現の度合いが足りないからなのか。それとも、方向が間違っているからなのか。そういうことを考え始めると、なんだか何が正解なのかわからなくなってくるのだ。

難しいのは、勝つためにどういうサッカーをすべきかは、ゲームの局面によって変わってくるところだ。単純な話をすれば、攻撃サッカーを目指すチームは、リードしたあともひたすら攻撃し続けるべきなのか。守りを固めるサッカーをするチームは、何かの拍子に1点リードされてしまっても、ガッチリ守り続けるべきなのか。そういう類の応用問題が、たくさんある。

最近は、日本代表のハイチ戦のドローでそういうことを感じた。

僕はハリルホジッチのサッカーは、見ていて非常に退屈だけど、練習期間の短い代表チームには合っていると思うし、自分たちよりも格上の強豪相手に戦う際の一つの解答例だという意味では、評価してる。というか、ザッケローニのポゼッションと組織的な崩しが通用しないような、より高いレベルを目指すためにこれが必要なんだ、ということで招聘したわけで、一応その期待通りじゃん、とは思っている。

問題は、このチームが本当に相手陣内および中盤での球際での「デュエル」だけですべての局面を乗り切ろうとしていることだ。自陣でのボール回しをほとんど禁止に近いくらいやらず、マイボールになったら一刻も早く前に送って攻める姿勢の徹底も、要するに危険なエリアにボールがある時間を可能な限り短くすれば失点の確率も減る、ということなのかと考えれば、まあ一応理にはかなってる。そうやってなんでもいいから相手陣内深くにボールを運んで、それで相手ボールになってもまた「デュエル」すればいいんだから、という理屈なんだと思う。

でも、どんな相手でも、どんなゲーム状況でも90分ひたすらこれをやるというのは、無理がある。もし本当に続ければ、いくら体脂肪率を管理しても、ゲーム終盤には絶対にスタミナが切れてチームはボロボロになる。気候やピッチの条件にも、そのへんは大きく左右される。

となると、選手は半ば本能的に体力を「セーブ」しようとする。特に、リードしたときなんかには。ハイチ戦では、たぶんそれに近いところから綻びが生まれた。

普通はそこで、リードしたら少し引いて、守りを固めてカウンターを狙う、という手が常道だ。というか、ワールドカップで当たるどこのチームも、まずそうしてくる。ところがこの代表を見ていると、引いてブロックを作るのがすごく下手なのだ。というか、そういう守り方の約束事がたぶんほとんどない。

4-4-2ブロックってやつは、基本的に目の前のボールホルダーに食いつきすぎるとそのスペースが穴になって、一瞬で崩されたりする。相手もそうやって攻めてくる。なので、選手が安易に「デュエル」したらまずい。チャレンジ&カバーの関係をあちこちに網の目のように張り巡らせて、ようやく、ただベタ引きしているだけじゃない高度なブロックが完成する。

ところが、そういう関係性が代表にはまったく見られない。連携を深める時間がないならないなりに、何か約束事は必要で、それこそ監督の仕事だ。それなのに、選手たちは相手ボールがどこにある状況だろうと、行き当たりばったりに「デュエル」しちゃってる。だってそうしないとハリルさん怒るんだもん。使ってもらえなくなっちゃうんだもん。そんな心の声が聞こえてくるくらいに。

ハイチ戦では、2点リードしたこともあって前線から中盤の「デュエル」が少し疎かになって、選手の中にはここは少し引いて守ってもいい時間帯なんじゃないか、みたいな空気もあったはず。でも、その守り方はじつは詰めていないので、このチームの弱点ですらあるのだ。で、危険な位置でボールを握られて、慌てて「デュエル」して崩されたり、あるいは最後はスタミナが切れてなのか、あるいは単に自陣での守り方が徹底されてなかっただけの話なのか、すごいミドルシュートを打たせちゃったりした。

攻撃でも、状況が変化したときの戦術がないことの悪い面が出た。リードされたあと、相手が少し引いて守りを固めちゃうと、こっちがボールを持って相手ブロックを攻める時間が長くなる。そうなると、頼りの「デュエル」をする場所がないのだ。結局、アーリークロスを放り込んだりコーナーキックを取ったりして、それ自体は得点能力は低くても、こぼれたセカンドボールを「デュエル」して奪って超ショートカウンター!みたいな攻撃方法しかなかったりする。というか、今の代表は本当にそういうチームなのだ。

簡単に言い換えれば、今の代表は「0-0で、まだこちらにスタミナが十分残っている状態」の戦い方しか持っていない、ということになる。たぶん代表に限らず、「やりたいサッカー」問題の大半は、こういうところにある。解決するには、相反するような種類のサッカーを状況に応じて使い分けられるようになること。でもそんなの難しい。となると、あとはバランスの問題でしかない。「やりたいサッカー」を、どこまでバランスの変更で幅広い状況に対応できるようにしていくか、というだけだ。もちろんフロンターレだって例外じゃない。風間監督時代なんて、常にこういう問題と向かい合っていた。

長くなっちゃったけど、この3連戦で仙台が内容に比して思うような結果を得られなかった理由、「敗因」があるとしたら、そういうところなのかな、と思ったのだった。「やりたいサッカー」ができているときの仙台のクオリティは、そりゃすごかった。現在のリーグでも間違いなくトップクラスの攻撃力に繋がるサッカーだ。でも、自分や相手の退場、そこからの選手たちのモチベーションも含め、状況が変化していくと、何をやり続けるべきで、どこを変えるべきかの判断が揃わなくなっていくのを感じた。コンパクトで緻密なボール繋ぎとプレッシングが命のサッカーだけに、ゲーム終盤にスタミナが切れてきて動ける選手とそうでない選手の差が出てくると、あちこちが綻びだした。

また、この3連戦は、そういう面がこれ以上ないほど残酷に試される、極端な「状況」を両チームに突きつけるものだった。そういう意味でも、なんだか忘れがたい3連戦になったなあ、と思う。

オマケのように、次の日の京都で行われた秋華賞を。

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ずっと雨が降っていたけど、それほど寒くはなかった。馬場は良から稍重、重へと、刻一刻と変化。各レースのタイムも、どんどんかかる方向で変化していた。

秋華賞2.JPG

ディアドラの勝因に、雨とそれによる馬場の悪化という「状況の変化」は間違いなく含まれる。でも、それも含めての競馬だということは、誰もがわかっている。先頭でゴールした馬を誉めて、讃えない理由なんてないのだ。

と、なんか両方にうまくかけたようなことを言ったところで、このへんでお開きに。

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ルヴァンカップ決勝進出 [川崎フロンターレ]

仙台の1stレグは行けなかったけど、昨日は等々力で泣いてきた。

仕事しなきゃいけないんで急ぎ足で。

というか、なんちゅうホーム&アウェイだよ、まったく。2戦とも、リードしてる方が退場者を出して、そこから必死に凌ぐ展開になるとか、マンガじゃないんだから。しかも昨日は後半7分で10人になっちゃうんだから、もう生きた心地がしなかった。

この2戦で思ったことをつらつらと。

ACL浦和戦で退場者を出して逆転負けした直後は、守りに入るその選択自体は決して間違っていなかったという論調もあったように見えたけど、監督はじめチームが、あれはやっぱり間違っていた、ということで意識を揃えていたことには、ちょっと感動した。

ああいうときにできるのは、中央はとにかく固めて、サイドは人数はかけられないけど、スピードと運動量のある選手を入れて、とにかくボールホルダーについていく。簡単にクロスを放り込ませない。で、いざボールを奪ったらそのサイドの選手は走って、焦って上がっている相手のサイドの裏へ。どんなチームでもできることはほぼそれしかない。そして大事なのが、そこへ長い球を配給できる選手。憲剛のことなんだけど。

もう1つ。1戦目は車屋が不在ということで3バックで臨んだけど、個人的に最終ラインの守備ってのは、システムよりも選手同士のユニットとしての成熟度の方が、より重要だと思う。そうやって考えてみると、谷口と板倉のCBとしての連携はたぶん今季初で、それ以前に、谷口が3バックの中央としてプレーしたこと自体、じつは今季はほとんどなかった。

逆サイドも、奈良が3バックの左でその前が長谷川という形も、やっぱり初めてだったんじゃないかと思う。そしてこちらもそれ以前に、守備時には5バックにならなきゃいけないポジションで長谷川を使うリスクも想定できていたはず。

そんな布陣を、中3日で試すというのは、これはベンチのミスだった、ちょっと相手をナメていたんじゃないかな、と思った次第。このあたりは選手の覇気だけに敗因を求めず、ベンチも冷静に振り返っておいてほしいなあ。

それにしても、森谷のこの秋のプレーは本当にすごい。最初に驚いたのはルヴァンカップのFC東京との1戦目で、そこからはずっと素晴らしいプレーができていると思う。昨日も、1点目は森谷が持って2つほどドリブルを入れて前に運んで、そこに相手がみんな注意を奪われたからこそ、次の瞬間の縦パスと三好の裏抜けがあんなに綺麗に決まった。ああいうところは、まさにフロンターレの崩しだな、と思う。

家長のすごさはもう語るまでもない。昨日は左サイドに入るということで、自分がゴールを狙うんじゃなく別の役割をするんだという意識が強かったと思う。きっと相手サポはみんな、家長があんな走って献身的に守備までするとか無敵すぎて反則だろ、と思ってるんだろうなあ。

長谷川はやっぱり中央付近でボールを受けると、最も本質が出るような気がする。チーム事情もあってスペースのあるサイドでドリブルを求められることが多くて、いわゆる「サイドの守備」も含めて得意ではないことにもチャレンジしなきゃいけなくなっているけど、たぶんいちばん活きるのは今の憲剛の位置、そうじゃなければあんまりフロンターレはやらないけど、2シャドーの一角、みたいなポジションなんだろうなと思う。ともかく、他の選手とのプレー上の関係の作り方の重要性を知っていそうなところとか、個人的にものすごく評価してるし、期待してる選手なんだよねえ。

にしても、仙台は強かった。本当に強い。こんなに判断が早くパスが繋がるチームって、そうないと思う。ボール、奪えないもん、ぜんぜん。攻撃のクオリティも高くて、なんというか理にかなった判断を全員がしていて、その意識が揃ってるという気がする。いいチームだ。

もちろんそのために犠牲にしているところもあって、全体をコンパクトにしなきゃいけないため、最終ラインの裏には広大なスペースができる。特にサイド。引いてブロックを作られたときに前がかりに攻めて、そこを突いたカウンターを食らうというのがいちばん弱点になるサッカーをしてる。自分たちがブロックを敷いたときですら、最終ラインは他のチームに比べて高めで、裏は常に弱点になる。あとは、相手陣内に人数をかけて、奪われたらみんなで走って戻るサッカーは、いかにも暑い時期には足が止まるタイプのものだ。

でもまあ、万能な戦術なんてこの世にはない。大事なのは、そうしたサッカーを志向して、本当に高い位置でパスがポンポン回るところまで持ってきたこと。実現にはそれなりの覚悟と鍛錬が必要で、そこを貫いたというのが伝わってくる。素直に賞賛したい。

で、そんな手強い仙台と、また来週リーグ戦で対戦しなきゃいけないのね。。。いやはや。手強いだけに、ホーム等々力でできるのはありがたいね。

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