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マリノス戦とATの戦い方 [川崎フロンターレ]

マリノス戦1.JPG

というわけで先日のマリノス戦。最後の小林悠のヘディングしたボールがバスっと入って、サイドネットがたわんだ瞬間のカタルシスというか、わけのわかんない脳内物質が出まくる感覚というか。筆舌に尽くしがたいとはあのことだね。

スタジアム全体から湧き上がる、もはや歓声とか悲鳴とか何らかの方向付けのなされた名前で呼ぶことも難しいような、ものすごい声が、まだ耳に残る。ニュースとかでその瞬間の映像を目にするたびに、まだあれが思い出されて鳥肌が立つような感覚がある。一粒で二度おいしいのはどうやらアーモンドグリコのことらしいという噂だけど、二度や三度どころじゃないね、これは。

マリノス戦2.JPG
マリノス戦3.JPG

関係ないけど、サッカーの試合って、基本的に毎回、画的にはそう変化があるもんじゃない。だいたいいつもおんなじことやってるわけだし。まあ選手はちょいちょい変わるけど、こっちは長いレンズで一人ひとりを追いかけているわけでもなく、そういうのを写真に収めようという気は別にないし。色合い的には、相手が変わるとユニフォームが変わって、まあ明確な違いが出るのはそのへんくらいだったりして。

だからどうしても、こうして初めて目にするようなゆるキャラを、必要以上に撮ることになる。というかそれくらいしか目新しい対象がないんだもん。また地域密着を謳うJリーグの試合には、じつにいろんなゆるキャラが来る。よくまあこんなにいるもんだと思うくらい。隣で見ている奥さんも、ハーフタイムとかにこいつらが近くに来ると、ほら、来たよ、撮らなくていいの? とアラートしてくれる。

そして、こうやってその写真を後から自分で見ながら、なんでこれをそこまでして一生懸命撮ってるんだ、オレ? と静かに深く考え込むことになるわけだ。

マリノス戦4.JPG

しかし、90+6分、90+8分、そして90+10分の得点とか、こんな光景はもしかしたらもう一生見る機会はないかもしれないよな、と思う。

フロンターレの選手も監督も、「2-0で終わらせるべきゲームだった」という言葉で反省してて、それはもうそのとおり。だいたい、前節の大宮戦のリードしてからの試合の進め方の反省がまったく活かせてないわけで、それってすごい問題なんじゃないか。まさにそうなんだけど、でも。

でも、それがうまくできないのが、チーム競技であるサッカーの本質ってものなんじゃないだろうか。というか、究極、じつは一人ひとりがボールをうまく蹴ることができるかどうかよりももっと、そういうことをチームでうまくやれるかどうかを競っているスポーツなんじゃないか、とすら思ったりするのだ。

「よし、ここからは守りを固めよう! みんなー、守れ―」とサインを出せば、そこからは無失点。「よし、点を取りに行くぞ! 森本投入だー」と手を叩きながら言えば猛攻撃で点が入る。そんな簡単にいけば、誰も苦労はしない。PS4のゲームじゃないんだから。

机上の計算としては、そりゃあこの時間はポゼッション、今はブロック敷いてカウンター狙い、よしここからはゴール前を固めろ、というのは、確かにあると思う。でも、11人の意思統一が難しいのはもちろんだけど、それ以前に、ピッチにいる11人があらゆる戦術を即座に、そつなくこなせる能力や体力の持ち主なわけがないのだ。いくら選手交代をしたとしても。

選手はみんな人間なんだし、得意なことと不得意なことがあり、その日の、あるいはその瞬間のコンディションも違う。だからどうしたって、みんなの意識は「チームとして」最も得意な形、成功体験のある形に向かう。

フロンターレの場合、先制したあとは攻め急がず、でも相手が追いつこうと前に出てきたら、いつまでもそれをゴール前で跳ね返し続けるんじゃなく、相手を交わして、剥がして、前にボールを運んで、カウンターで追加点。それがいちばんうまくいく。自分たちに合っている。へたに守りに入ったり後ろでボール回しばっかりしてると、つまり「サッカーをやめてしまう」と、うまくいかないことがままあるからね。そんな意識は絶対にあると思う。

これが、たまたまにせよ何試合か耐え忍ぶやり方で終盤をしのぐことができれば、そこからしばらくはその形も選択肢に入るけど、でも違う展開のゲームが続いたり、選手が大きく入れ替わったりすれば、そのタイミングでまた選択肢は微妙に変化していく。そういうものだと思う。

だから何が言いたいかというと、ATに2点も取られて追いつかれたことで選手に猛省を促すべきポイントというのは、戦術やサッカーのスタイル的な部分じゃなく、たんに一人ひとりの最後の頑張りとか、気力とか集中力とか、まあそのへんの話ってことになるんだろうな、ということ。

ベンチも、板倉投入を準備していたら追いつかれて急きょ森本を投入したらその森本が渋いポジショニングで中澤を釣ってくれて小林悠のヘッドが生まれたことを考えれば、ミスがあったとしてもそれを取り返した形だし、そもそもGK交代とかベンチ的にも難しいゲームになったわけで、もう言ってもしょうがないよね。

AT以前の内容をもう少し振り返ると、大久保がいなかったことは、攻撃のバリエーションとカウンターの鋭さという意味で、いい方向に働いたんじゃないかと思う。チームとして落ち着いてキープできる時間、じっくり押し込んで崩す時間が比較的少なくなったのはあるけど、少なくとも中央を固めると強いマリノス相手では、むしろよかったんじゃないか。先制点なんて、大久保がピッチにいたらまず放り込んではいない場面だと思うし、2点目も、どこかで大久保に渡っていたらそこでキープして時間を作っていた気がする。

逆にマリノスは、そういう引いて守ってカウンターという形が少なかったのは、誤算だったんじゃないかな。大島と憲剛に中町と兵藤を付ける形も、谷口や田坂がここに加わってくることでボール奪取の的を絞り切れなくなっていたし、パクジョンス一人では、狩野と三好が縦パスを受けに下がるところを両方は潰しにいけてなかった。もともと下がりがちな最終ラインを、小林悠が駆け引きで前に出させなかったこともあるし。

マリノスの武器は齋藤学とマルティノスだけで、裏に長いボールを蹴って勝負させる形だったけど、フロンターレもそこはよくがんばって個人で抑えたと思う。最後は少し甘くなって、追いつかれた2点もともに両サイドが起点だったけど。

問題はその2人に、両SBか、もしくは伊藤翔か、あるいは兵藤と中町かが絡んで少なくとも三角形を作って起点にするという動きがほとんどなかったこと、つまり連携なんてなくて、ワイドに開いた2トップに縦ポンしてるだけになっちゃっていたところだと思う。

特に、金井や小林祐三が前の2人に負けないだけのスピードでサポートに行かないことには、前の人数はどうしたって足りなくなる。4バックなんだし。あの前の3人であれをやるなら、攻撃だけ考えれば3バック、3-4-3のゼロトップだよなあと思うけど、中澤と栗原じゃライン上げられないだろうから、いろいろ工夫は必要だろうなあ、なんて考えちゃったりして。

ハイライトで見たレベルだけど、この日いなかったカイケなんて、マルティノスと近い位置でプレーするとすごく怖い印象だった。そういう、ユニットとして脅威になる形というのが、この日のマリノスには見られなかったと思う。

さて、今週末の神戸戦は応援には行けないんだよねー。神戸牛、うまいんだけど。

行く方は、ぜひ頑張って後押ししてきてください。

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びーとる

こんにちは。いつも更新楽しみにしています。もう次の試合が来るというのに、なんだかまだマリノス戦の興奮が残っています。本当に、2-0で終わらせるべき試合でしたね。でも、ATで2点差を詰められても勝てた、という成功体験は、選手たちが今後に生かしてくれるでしょう!と前向きに期待します。本当の戦いはこれからですからね。
・・・ところで、日曜日夜は凱旋門賞ですね。以前は毎月優駿を楽しみにして買っていたのですが、今はサッカーの方に時間もエネルギーもとられているので、競馬に必要な大量の情報についていけず、たまに重賞を懐かしい気持ちになりながら見る程度です(優駿買ってません、ごめんなさい)。でも、昔は夢物語だった凱旋門賞の日本馬の制覇も、今は夢ではないですからね。マカヒキ、楽しみにしようと思います。
by びーとる (2016-09-30 13:37) 

軍土門隼夫

こんにちは。競馬、お詳しそうですね。サッカーとどっちも「週末マター」なので、両方ってなかなか厳しいんですよねえ。

ご存知かもしれないですけど、凱旋門賞(など主に日本馬が出そうな世界の大レース)は、今年からなんと日本でも馬券が買えるんですよ。とはいってもネット投票だけですけど。

オッズは現地のものは関係なく、日本での売れ方だけで決めるので、マカヒキが過剰人気しそうな日本ではむしろマカヒキが負ける馬券を買った方がおいしいかも・・・なんて意地の悪いことも考えたり。ともかく、楽しみは広がってますよ。

今年は混戦模様な感じで、上位は実力の伯仲した馬が何頭も揃ってます。マカヒキは海外の厳しい状況でも大崩れしなそうなところが強みで、どこにいるのか最後までわからなかった、みたいな負け方はないと思ってます。

上位争いには加われると思いますが、ただ勝ち切るにはレース展開がスムーズにいくとか、運も必要。ちなみに現地は好天が続いていて馬場は固くて、日本の馬に向いた状況らしいです。期待していいと思いますよ。
by 軍土門隼夫 (2016-10-01 00:55) 

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