So-net無料ブログ作成
川崎フロンターレ ブログトップ
前の5件 | -

ガーナ戦とロシアW杯の23人 [川崎フロンターレ]

ロシアW杯でプレーする選手、決まったねえ。

GK
川島永嗣(メス)
東口順昭(ガンバ大阪)
中村航輔(柏レイソル)

DF
長友佑都(ガラタサライ)
槙野智章(浦和レッズ)
吉田麻也(サウサンプトン)
酒井宏樹(マルセイユ)
酒井高徳(ハンブルガーSV)
昌子源(鹿島アントラーズ)
遠藤航(浦和レッズ)
植田直通(鹿島アントラーズ)

MF
長谷部誠(フランクフルト)
本田圭佑(パチューカ)
乾貴士(エイバル)
香川真司(ドルトムント)
山口蛍(セレッソ大阪)
原口元気(デュッセルドルフ)
宇佐美貴史(デュッセルドルフ)
柴崎岳(ヘタフェ)
大島僚太(川崎フロンターレ)

FW
岡崎慎司(レスター)
大迫勇也(ブレーメン)
武藤嘉紀(マインツ)

これに関しては本当にいろんな意見があるだろうからあんまり言うのはアレだけど、ともかく僕個人の感想としては、本田が入ったことへの失望感が最初に来た。クオリティの劣化やコンディションの問題も少しはあるけど、そういう意味じゃなくて。

ガーナ戦、ある時間帯から、本田は自分の右サイドを放棄して、いわゆる「王様プレー」を始めていた。明らかに意図的にだ。

真ん中でボールを数多く受けて、受けたら前を向いてドリブルを入れて、相手を引き付ける起点になって、さらには多分だけど、長友のいるサイドに自分とボールを運んで、そこで慣れた相手とだけでザックの頃にやっていた崩しをやりたい。そういう意図が丸見えのプレーだった。

本田がそうしたのは、まずはガーナをなめていたから。何分かプレーして、これなら少しくらい組織を崩しても大丈夫、自分個人のクオリティとアイディアが相手を上回れる。そういう傲慢から始まったプレーだと思う。

で、結局は上回れなかった。逆サイドまで流れていって、ボールを奪われて、でもすぐに戻る体力がなくてジョギングしているのを見かねて、大迫がガラ空きの右サイドのスペースを埋めに全力疾走するシーンは、ちょうど解説の中田浩二あたりが、本田のポジショニングが自由すぎて他の選手がバランス取るのに苦労してることを思わず指摘した直後だったと思う。でもそのあと、松木も中山も、そのことは触れないようにしていた。

それはそれで解説もひどいけど、でも西野監督は、あのあたりからの本田のプレーを見ていて、思うところはあったはず。そんな選手を入れてしまうというのは、やっぱりおかしいだろと思う。

まあ本田については、もうそのくらいでいいや。選ばれちゃったものはしょうがないし。

選出メンバーで思ったのは、あの3バックをやるなら、2列目のインサイドハーフ2名は宇佐美、本田、香川で回すんだろうけど、それはまずいんじゃないの、ということだ。これのいちばんの問題は、ガーナ戦みたいにセットプレーとかで先制されたとき、この前線じゃプレスがかからなそうだな、というところ。運動量と守備意識という意味で、ここははっきり弱点になる。だって、宇佐美だよ。

で、リードしたからリスクをかけず後ろでボールを回す相手に、これじゃいつまでもマイボールにできないぞとサイドから原口あたりが上がってきて特攻プレスモードっぽくなって、そんでその裏を使われて一気にピンチ、というシーンが、今から目に浮かぶ。

2列目のインサイドハーフは、原口こそ、そこで使うべきだし、中島翔哉の機動力も、そこでこそ活きるのに呼ばなかった。まあ、原口をガーナ戦で右のウイングバックで使わざるをえなかったのは、酒井宏樹のコンディションを考慮したからなのかもしれないけど、でも逆にいうと、そのポジションで酒井高徳より原口を使うというのは、なんかいきなり台所事情がへんな人選だし、もったいない。逆側の左のウイングバックなんて、よく見たら適任が長友しかいない。メンバーのバランスがなんかおかしい。車屋呼べよ、とまでは言わないけど。

というわけでこの3バック、インサイドハーフに組織的な守備がダメな王様タイプばっかり揃えすぎた点と、ウイングバックに攻守とも本職が少なすぎるところが、弱点としてどこかで出ちゃう気がする。

ちなみにグループリーグの対戦相手3チームは、基本的にみんな4バックの1トップ、もしくは3トップ気味。システム的には似た系統なので、こちらの準備はしやすいはず。逆にいえば、ハマれば全試合善戦できるかもしれないし、ダメなら全試合ボロボロということもありえる。

というようなところからの解説って、西野が3バックを採用! と騒ぐわりに、ほとんど見かけない気がする。なので、こういう本で予習するといいんじゃないかなと思う。



このムック、じつはライターとして参加させていただいてます。書いたのはグループC(フランス、オーストラリア、ペルー、デンマーク)と、F(ドイツ、メキシコ、スウェーデン、韓国)の原稿。

本は5/28に発売になったばかりで、フランスがジルー頼みの1トップ問題をどう解決しそうかとか、ペルーはゲレーロがドーピング違反で急転直下の出場停止になったけどどうやって点を取るのかとか、鉄壁の守備ブロックを誇るスウェーデンの攻撃での泣き所とかを解説してます。

他のページも、いい意味でサッカー専門家じゃなく観戦者に寄り添った目線で書かれた、ありそうでない解説本だと思うので、興味があったらぜひよろしくです。

で、フロンターレの選手でいえば、大島の評価がうなぎのぼりで嬉しい反面、どう見ても本田あたりはそのプレースタイルをウザがって軽んじてるのが伝わってきて、このあと苦労するだろうな、と親みたいに心配になっちゃう。

個人的には6年前、入団2年目のシーズン開幕前の練習を見て心底、驚いてからずっと大ファンだったりする。フロンターレで試合に出て、ポジションを取って、背番号が10になって、五輪に出て、代表にも選ばれて、そうやってステップアップする中でプレーもどんどん磨かれてきたのをずっと観察してきただけに、ほんとに感慨深いものがある。

小林悠は、もし4バックのチームだったら、もう1つくらい席があったかな、という気はするから、本当に残念。442のサイドハーフや2トップの片割れは向くけど、3バックのウイングバックはちょっと違うというタイプだし。となるとモロに大迫、岡崎、武藤と競合する。あと1席。運がないというか、マジで巡り合わせだけの問題だったと思う。

というわけでフロンターレからは大島だけになったけど、仲良しの中村航輔がいるからそこは大丈夫そうかな。怪我だけはしないように、でも期待を上回るようなプレーをしてくれると信じてるぜ。

にほんブログ村 サッカーブログ 川崎フロンターレへ
にほんブログ村
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:競馬

FC東京戦と毒舌と焼肉 [川崎フロンターレ]

せっかくこのゲームのために仕事を頑張って終わらせたのに。

もう、とっとと風呂入って寝たいので、ざざざーっと雑にいきます。「雑」宣言。宣言すれば許されるのかという話ではあるけど。

東京戦4.JPG

まず、なんかいきなりターンオーバーしてきたけど、これはどこをどう考えても浦和戦でやるべきことだった。FC東京のドン引き長谷川健太サッカーでは、ドリブラーの学はスペースがなくて仕事ができない。入れるなら、バイタルを横切るようなドリブルをさせるべきだったけど、そういう指示も特になさそうで、相手は8人でブロック組んでるのに、普通にその外側でタッチライン際をドリブルしたりしてた。なんだかなあ。1手遅いし、その遅く打った手もズレていた、という感じ。

知念は、確かに前半はパッとしなかったけど、それでも中央でDFを引きつけておくことはできていた。斜めに真ん中に入っていく動きなんかも、悪くなかった。後半はこれを得点に結びつけてくれよ、と思っていたら、いきなりアウト。いや、あそこは憲剛を入れるなら、嘉人アウトでしょう。

結果、嘉人が1トップに入った後半は、ゴールへの脅威がまったくなくなっちゃった。裏を狙う動きも皆無になったし、前線からのプレスも、向こうのディエゴ オリヴェイラや永井と比べると雲泥の差。それもあって、ボールを奪ってからの速いカウンターというのは、完全にゼロになった。ここまでカウンターのないサッカーって、ちょっとおかしい。そんでアーリークロス気味に武岡あたりが放り込んでも、なにしろ知念を下げちゃってるんだから。もうチグハグ極まりない。あとはもう、ひたすらチマチマしたパス回しをするだけだった。

東京戦1.JPG
唐突だが、この日はロッテのいろんなイベントがあった。ただ「お菓子撒き」は、どんなふうにやるんだろうと興味深く見ていたら、特別な工夫はなにもなし。1F最前列付近のお客さんにだけちょろっと撒いていて、スタジアムのほとんどの観客はポカーン。企画倒れ以前に、どんな企画が実施されたのかすら、大部分の人が認識できないレベルだった。お粗末だと思う。

東京戦2.JPG
ずいぶん前から大々的に予告していたお菓子の家。というワードから想像するには、あまりにも企画倒れ感の強いデキだった。このへん、もう眠いし、なにしろゲームがひどかったので不機嫌なため、毒舌です。

東京戦3.JPG
なんかHUBが作ってたFC東京カラーのノンアル飲料。かき氷のシロップの味がした。というかその味しかしなかった。何度も言いますが毒舌です。

東京戦5.JPG
この日のゲームは、一言、つまらなかった。負けるのはしょうがないけど、つまらないのはちょっとな、と思う。

つまらなくなったのは、長谷川健太サッカーというのはつまらないもので、見事にそのペースにハメられたから。これ、健太サッカーをディスってるんじゃないよ。むしろ誉めてる。いや、サッカーはそこまで誉めてないけど、ハメたことは最大限に誉めたい、というべきか。

健太サッカーは、基本的にはリアクション。相手にボールを持たせ、それを前線からプレスして奪ってショートカウンター。あ、ファストブレイクだっけ。まあいいや。で、ボールを奪えなければ、引いてブロックを組む。ドン引きってやつだ。

自分たちがボールを持ったら、とにかくサイドに流れた2トップへロングボール。そこでゴリゴリとキープしてもらい、CKやスローインを取ったら、ようやく大勢で守るのをやめて何人かが上がっていく。そういうサッカーだ。ガンバで三冠を取った時も、基本的にはそうだった。サポたちも、勝ってるときはいいけど、これで勝てなくなると最高につまらない、そんなサッカーとガンバのサッカーを評していた。

そんな「つまらないサッカー」のペースにいちばん弱いのがフロンターレのサッカー。そして、そういうシーンは2016年までにずーっと見てきた。それは風間サッカーの最大の特徴だった。元に戻ってるよ、悪いとこだけ。

大島については、今日、ようやく考えがまとまった。個人の技術なんかについては、当然、文句なんてない。でも「ゲームメイク」の面で、いつもなにか物足りなさを感じていたんだけど、それが少しわかった気がする。たぶん大島の中では、相手のやり方を見てこちらがどんなサッカーをしていくかは見ているけど、それはあくまで、ボールを保持してパスを回し、能動的に戦うためには、という目的になっている。

憲剛もよくそんなふうにゲームをやりながら相手の穴を見つけようとするけど、それは最後にはゴールに迫るための道筋の発見だったりする。大島に足りない「ゲームメイク」の感覚というのは、そこだと思う。

というか、この僕が大島にまで毒舌攻撃したくなっちゃうというのは、けっこう重症だぜ、と思う。帰りは「ヤケ肉」と題して焼き肉をヤケ食いしてきたので、そのうち癒えるといいんだけど。癒えないとただの散財だし。

にほんブログ村 サッカーブログ 川崎フロンターレへ
にほんブログ村

nice!(2)  コメント(6) 
共通テーマ:競馬

浦和戦の緊迫と金箔 [川崎フロンターレ]

浦和戦2.JPG
GWなんてなんのその。いや言葉の使い方ちょっと間違ってるか。

なにぶんGWなんて関係なく、仕事がバタついてるので、簡単に。

浦和戦は、いやあ、いろいろひどい試合になった。ソンリョン退場の奈良GKというのは、そんな中で選手にもサポにもやぶれかぶれな一体感を醸し出して、それはそれで面白い体験だったとは思うけど、でも大事なリーグ戦の34試合の中の1つということでは、自ら無駄にしてしまうようなゲームだったと思う。

多くの人もそう感じてるみたいだけど、そもそも神戸戦から嘉人→憲剛以外の先発メンバーが同じという時点で、いやそれはまずいだろ、という感触はあった。

鹿島戦から続く中3日&中2日の超連戦で、FP10人中7人がずっと先発というのは、前にも書いたかもしれないけど、強化部の補強も含めた編成の失敗を自分で認めてるようなもの。ACL蔚山戦の先発メンバーで、その後の4連戦で先発のチャンスがもらえたのは一人もなし。途中出場でわずかに長谷川と学だけなんだから。

特に阿部ちゃんと家長、ネットは、このゲームか、そうじゃなければどこかで思い切って休ませておくべきだった。この日の攻撃面の停滞は阿部ちゃんと家長の重さからくる運動量とスピードの不足、ミスの多さ。守備面の破綻は、ネットのメンタルも含めての電池切れがいちばん大きいと思う。今から考えれば、電池は神戸戦の前半で切れていた。守備面は、奈良も完全に穴になってたけど。

もちろんシステム的な相性もたぶんあって、3-3-2-2相手に内容が悪いというのは、3バックで中を固められて、ウイングバックがエウソンと車屋にマンマークで付くことでそこからボールが前に行かず、必ず戻すハメになっていて、それで攻撃が遅れてブロックを作られること。そして2トップのプレスで、特に奈良のビルドアップの拙さが狙い目になっちゃうから。フロンターレの優位は、落ちてきたネット、ダブルボランチ、トップ下の中盤で、比較的自由にボールを回せるところくらいしかなくなっちゃう。

これをいちばん手っ取り早く打ち破るには、サイドを力づくで制圧して突破するか、ドリブラーがかき回して、ガンガンPAに迫るか。浦和のディフェンスはドリブラーに大勢で群がる習性があってそのへんは変わってないみたいだったし。

あとはこっちも2トップにして、自分たちのサッカーではないけど、時間をかけずに前に起点を作ること。このくらいなんだけど、エウソンと車屋は、同じくサイドの前の阿部ちゃん、家長とともに「4連戦ずっと先発7人衆」メンバーでヘロヘロだし、ドリブラーはいない。学を入れるなら、先発だったよなあ、と思う。そして、嘉人を入れて2トップにはしたけど、なんか入って間もなく、もうバテてる始末。裏にも全然走れてない。2トップにするなら、その狙いを考えても知念だったと思う。

という具合に、いちいち選手起用に「理」がなくて、ぜんぶ根性と、いつものメンバーの連携でなんとかしろ的な感じが、このゲームの緊迫が前半20分くらいまでで終わってしまい、あとは別の意味の緊迫を呼び寄せてしまった要因だと思う。

浦和戦1.JPG
緊迫、いや、金箔といえば、金のカブレラのグッズ、よく売れてた。スプーン買っちゃった。

浦和戦3.JPG
FPがGKを務めたので思い出すのは、2013年にJ2で福岡の城後がGKを務めたこと。解説者だったかな、城後は身体能力が高いですからねとか言ってて、いやいや身体能力だけじゃ困るだろと思っていたら、けっこうしのいでいた。異様に緊迫した時間が続いていたけど、でもATの最後の最後にやられて同点に追いつかれて、試合は終わった。それを考えれば、まさか浦和相手に1人少ない状況で20分以上も無失点でしのぐとは。

奈良を抜擢したのは鬼木監督によると「普段の雰囲気から」だという。どんな雰囲気だよ(笑)。

いずれにせよ、これでまた中2日でFC東京戦。鬼木監督がどんなマネジメントを見せるのか、みんなめちゃくちゃ注目してるところだと思う。実績も大事だけど、雰囲気もどんどん重視していいんじゃないのかな。

にほんブログ村 サッカーブログ 川崎フロンターレへ
にほんブログ村

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:競馬

鹿島戦と怪我 [川崎フロンターレ]

鹿島戦4-1の大勝、決して得点差がついたからというんじゃなく、なんというか、見ていて楽しくて、気持ちの入りまくる、ものすごくいいゲームができた。そしてそれは間違いなく、3日前のACL蔚山戦があったからからこそ実現されたものなんだろうな、と、ゲームを見ているだけで強く確信できるものだった。

鹿島戦1.JPG
試合前は、小宮山の引退の挨拶があった。コミ、本当に大好きな選手だった。怪我がなければ今ごろは代表入り争いくらいしていた選手だと思う。

人生をかけてサッカーをやっているプロサッカー選手にとって、怪我というのはあまりにも簡単にその人の人生を大きく狂わせてしまうものなんだと、熱心に応援するほどに実感させられる。なんて脆いものなんだろうと思うのは、じつは競走馬も同じだったりする。

選手や馬をゲームの「駒」として見ることは別に悪いことではないし、そうしている分には、怪我というのはそのゲームの要素の一つでしかない。ただ、競馬もサッカーも、自分からその深い部分に触ろうと手を伸ばしながら見ている人にとっては、やっぱりそれは仕方ないとわかってはいても、やるせない気持ちにさせられるものではあると思う。コミには、お疲れさま、ありがとうと、心から言いたい。

鹿島戦2.JPG
で、鹿島戦なわけだ。

言いたいことはたくさんありすぎるけど、いちばん思っているのは、このゲームは、ACL蔚山戦のBチームのサッカーを見て、そこにAチームが忘れていた、できていなかった大切なことがたくさん実現されていて、それをお手本にして戦ったものだったといえるんじゃないか、ということだ。

具体的に言えば、これは憲剛もコメントでそんなようなことを言ってるけど、「崩す」というのは、「じっくり」と言いつつ相手が守備を整えるまで待ってからのんびり押し込んで、「ボールを大事に」と言いつつたんにブロックの外でチマチマ繋ぐだけのサッカーではなく、まず球際で戦い、攻撃でも守備でも走り、ボールも選手も前への推進力をファーストチョイスにして、その後にはじめて自分たちのスタイルで「崩す」という、その順番を絶対に間違えちゃいけない、ということなんだと思う。

2点目、ネットがワンツーと3人目の動きを組み合わせながら一気にゴール前に迫ったシーンは、まるで蔚山戦の先制点の際の、あの学の突破をお手本にして、練習してきたかのような動きだった。

もうちょっと細かいところでは、仙台戦までずっと感じられた、選手全員があまりにもみんな同じことをやろうとしすぎて、特徴や個性、役割の違いがないサッカーになっていたのが、これは家長のコメントにあったんだけど、ある程度「使う側」「使われる側」の役割の違いを、全体として大まかに、そしてそれぞれの局面ではその場の状況に従って、意識したプレーをするということができるようになっていた。

全員が同じようにパスを受けて出しているだけでは、一生ゴールは生まれない。かといって、パスを出す人と受けてゴールを狙う人が固定されると、それはそれで相手にとっては守りやすい。どちらも、逆の意味で見ていて単純でつまらないサッカーになっちゃう。

そうじゃなくて、瞬間、瞬間で、ゴールに直結する役割分担がシームレスにできるサッカーがいちばん見ていて楽しいし、フロンターレのサッカーの本質のような気がする。そして、それがこのゲームではできていた。

少なくとも僕の中では、BチームがAチームのお手本になって素晴らしいものが生み出された稀有な例として、たぶんこの連戦は記憶に残ると思う。ほんとにいいサッカーだった。

鹿島戦3.JPG
鹿島は、みんなパスを受けてからどうしようか考えてる、と内田篤人が苦言を呈していたし、これは優勝するサッカーじゃない、というようなことを言っていた。サポも、大岩監督のやりたいサッカーがよくわからない、と言ってるみたいだけど、個人的には、やろうとしていたのは過剰にわかりやすい、鹿島らしいサッカーだったと思う。

2トップがサイドに流れて、そこにCBやSBからのボールで起点を作る。で、そこに2列目が絡んでいく。ボランチは繋ぎ役じゃなく、潰し役。ボールは握れなくていい。そもそも2トップなわけで、中盤はスカスカなんだから、セカンドボールを拾ってショートカウンター的に攻めるのがいちばん効率がいいという考え方で、それは球際の強さで実現させる。球際は全員強かった。知念も驚愕してたけど、どこか別次元に強かった。そして、これらは全部、典型的な鹿島のサッカーの特徴なんじゃないの、と個人的には思う。

問題は、あまりにも典型的すぎること。それこそ仙台戦までのフロンターレじゃないけど、チーム状況が良くないと、全員が意思統一だけでなくプレーも統一しすぎてしまって、単純でつまらないサッカーになってしまう。そういう状態に陥っているように見えた。

あとは、小笠原は、僕はもう限界だと思う。少なくともあの2トップでは、ボランチの運動量は攻守に最大の鍵を握る部分で、なんかもうてんてこ舞いしてアフターでぶつかってるだけだった。三竿も、小笠原の介護をしつつサイドのケアをしたり、なんかもうたいへんそうだった。

2列目のクオリティーも、正直足りていなかった。金崎と鈴木優磨が怖い存在になっていただけに、余計その差が目立った気がする。あそこはやっぱり速いドリブラーがいて、えぐってクロスを供給したり、バイタルをかき回したり、そうやって相手を引きつけてSBが仕事をするスペースを作ったりしないと。レアンドロが離脱してなかったら、フロンターレとしては格段に難しいゲームになったろうな、と思う。ホッ。

ウッチーのプレーを目の前で見るのは不思議な気分だったけど、車屋にぶっちぎられ、数少ないクロスの1本がミスキックに近いものになったりするのを見て、敵ながら、なんかちょっと残念な気持ちになっちゃった。もっと「さすが!」って驚かせてほしかったな。

思えば、うちの奥さんがサッカーに興味を持つきっかけは代表戦で、最初に好きになったのはウッチーだった。そして最初に抱いた疑問は、「ウッチーはぜんぜん得点を取ってないけど、どうして代表に選ばれるのか」だった。ポジションという概念がわからず、代表というのは、ゴール数の多い順に選ばれると思っていたのだという。

それが今では、やっぱ後半、3バックにしてた? とか、試合前のアップ中の審判団を見て、今日の主審、あれ今村じゃない? あ、違った、荒木だ! とか言うようになったんだから、隔世の感がある。そんな奥さんも、この日のウッチーのプレーがキラキラしてなかったのはよくわかったようで、残念がっていた。

最初のコミの話に戻るみたいだけど、怪我っていうのは、サッカー選手の人生を大きく変えてしまう。それも含めて、僕たちは観戦し、応援していくしかないのだ。敵とか味方とかはまた別の話として。

このあとはまたすぐ中3日の鳥栖戦。そしてそこから中2日で神戸戦。すごい日程が続く。鳥栖戦の先発メンバー、どのくらいターンオーバーしてくるのか楽しみなんだけど、どうなるかな。

そういえば、AチームがBチームをお手本にしたって話。見ていていちばん感じたのは、サッカーをする喜び、ボールを受けて蹴る喜び、試合をする喜びを大事にする、という部分が、いちばん大きかったんじゃないかと思う。

僕たちが本当に見たいのは、うまくいかなくてふてくされる選手の姿じゃなくて、そういうものなんだから。

にほんブログ村 サッカーブログ 川崎フロンターレへ
にほんブログ村

nice!(1)  コメント(4) 
共通テーマ:競馬

ACL蔚山戦 [川崎フロンターレ]

蔚山戦1.JPG
いやあ、中2日だと、感想をまとめてるヒマすらない。バタバタしてたらあっという間に次の試合だよ。でも、このゲームのことだけはちょっとでもいいから記しておきたいなと。

蔚山戦2.JPG
周囲の誰に聞いても「楽しかった」という感想が出てくるゲームなんて、そうあるもんじゃない。ましてや、引き分けたのに。

もちろんそれは、敗退が決まっているカップ戦の消化試合で、普段出場機会のない選手によるゲームという特殊な状況がもたらしたものではあるんだけど、でも、それで試合内容がお粗末だったら、そんな感想にはならない。

平日で、天気もあんまり良くなくて、そんな中でも見に来ていた8000人のたぶん多くが、そういう選手たちを応援しようというポジティブな気持ちだったことも、そういう雰囲気を作り出せた要因だったと思う。

そして何よりゲームの内容が、選手たちのプレーが、こちらの予想を上回って素晴らしかったからこそ、みんなが見ていて心から「楽しい」と思えたんだと思う。こういうことって、ありそうでそうない。大げさだけど、ちょっとした奇跡のようなゲームだったと、本気で思う。

蔚山戦3.JPG
ラルフは得点もさることながら、ピッチ内を攻撃に、守備に、本当によく走り回っていた。後半の半ばくらいからは足も止まっちゃってたけど、それも無理はない。「人生でいちばん楽しかった試合」と本人が言うように、夢中でプレーを楽しんでいたんだなということが、ものすごく伝わってきた。

下田は、本当に良かったと思う。守備面ではスピードと強さの不足が気になるシーンはあったけど、攻撃面ではものすごくオリジナリティーのある良さを持った選手。特に浮き玉のミドル~ロングレンジのキックの、モーションの速さと正確さはかなりのレベル。判断の速さも素晴らしいし、あの、躊躇なく大胆に裏へ出せる感覚は、大島にもネットにもない、チームでいちばん憲剛に近い部分があるんじゃないかと思わせた。

森谷も良かった。リーグ戦で当たる一部のチームと違って、ACLなんかでは相手がフロンターレのボランチを経由する繋ぎを過剰に消しにくることは少なくて、そういう状況だと、森谷の良さが出る。やっぱり自分たちの形を貫くことを優先していた、ちょっと前の浦和に相性が良かったのも、そういうことなんじゃないかな。

赤﨑は得点できなかったことや、ドリブルが足につかなかったり足を滑らせたりしてチャンスを潰すシーンが2、3あったことが気になる人もいるかもしれないけど、いやいや、オフザボールの動きとか、献身的でスピードのあるプレスとか、すごく良かったと個人的には思う。なんだかんだで、2得点ともアシストだし。

そして、なんといっても学だよね。あの1点目、最近のフロンターレに、こんなのなかったよ。超かっこいい形だと思う。何回も見ちゃった。

サイドの広いところで受けて単独で勝負、という典型的ドリブラーではなく、どーんと構えてキープして時間を作りラストパスを出す典型的トップ下でもなく。サイドから切れ込んでバイタルをドリブルすることで時間を作ったり、相手陣形を崩したりする、現代型のトップ下というか、シャドーストライカー的なアタッカー像が見えているんだろうな、というのが伝わってくる。

そりゃあ、もうちょっと縦に仕掛けて、えぐってからの早いグラウンダーのクロスも期待したいけど、そのうち出てくるでしょ、そういうのも。

本当に、今の行き詰まり気味のフロンターレの攻撃陣の救世主になるのは学なんじゃないか、と思わせてくれるようなプレーぶりだったと思う。

というわけで、明日はもう鹿島戦。この日のメンバーが、これでチャンスを掴んで、ここや鳥栖戦、神戸戦と試合に絡んでいければ、このゲームは本当に意味のあるものだった、ということになる。現地で見ていた人はきっと、みんなそうなってほしいと思っているはずだ。

にほんブログ村 サッカーブログ 川崎フロンターレへ
にほんブログ村

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:競馬
前の5件 | - 川崎フロンターレ ブログトップ