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セレッソ戦のがっかりと希望 [川崎フロンターレ]

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セレッソ戦、楽しみにしてたんだけどなあ。

いや、前半はある程度、期待通りだったともいえた。知念はすごく良かったしゴールも決めた。大島のボール捌きは格が違うレベルだったし、嘉人も、とりあえずボールにたくさん触って「サッカー」をしてた。

でも、時間とともに良くないところも目につくようになってきたし、何より、セットプレーで短い時間に連続失点というのは、なんというか、萎える。

嘉人は、押し込む展開だと楽しそうではあるけど、でもやっぱり、チームが速い攻撃ができなくなる要因にもなっていたと思う。終盤のスペースができる時間帯を除いて、カウンターでシュートまで行くなんてシーン、もう長らく見ていない気がするもん。

そしてやっぱり、守備が不安だ。今の嘉人はトップ下がいい、とずっと思ってきたけど、その今の嘉人は、トップ下に置くには前線からの守備も、それから戻っての守備もセカンドボールの奪取も、すべてちょっと足りない。しかも、時間とともにどんどんその悪い面が目立っていく。

正直、最後の交代枠で家長が準備していたとき、疲れてはいるけどでも知念は残して、嘉人と交代だろうと思っていたら違って、軽くびっくりした。案の定、最後の20分は、嘉人はゲームから消えていた。オープンになった速い展開に、守備も攻撃もまったくついていけず真ん中あたりを漂ってるだけで、けっこう見ていて悲しくなっちゃった。

これで現状、嘉人の居場所はスーパーサブとして以外なくなっちゃったような気がする。

でも、例えば去年の家長も、怪我で出遅れて、天皇杯の群馬戦から、へんな言い方だけど「のし上がって」きた。個人的なプレーというより、チームにとって欠かせない存在であることを示す内容のプレーを続けることで、信頼を得ていったわけだから。

セレッソ戦2.JPG

セレッソは、ボールは握れていないし、何より大島を比較的自由にさせてしまってはいたけど、でもそれは最初からそうするつもりだったみたいで、やっぱり今回も非常に意図のはっきりした守備でフロンターレを封じた。特にこっちの左サイドは、なにもさせてもらえなかったに等しい気がする。サイドにボールが入った瞬間、複数人数で囲んでボールを奪いにかかる守備は、とてもうまく組織だてられていたと思う。

大島は、あの能力を考えれば驚くほどアシスト数は少ない。昨日ふと思ったけど、たぶんそれは、練習から大島のパスで得点を取るイメージを掴めている選手が、案外いないからなんだろうなと思う。大島が持ったら憲剛のときと同じように右サイドから斜めに走り込む悠が数少ない例外なくらいで。

それ以外の選手は、意外なほど大島が持ってもゴールに直結する動きはしない。「僚太はボールをキープしてチームのリズムを作ってくれる選手」という役割のイメージが、ちょっと強くなりすぎてるんじゃないか。そしてそれは、大島自身にも原因はあるんだと思う。

もっと練習から、自分のパスで前線の選手を走らせ、ゴールを獲らせるタイプのパサーであることを主張しないと。パスが合わなかったら、ちゃんと合わせろよ、反応しろよ、と要求できるようになる。そういう変化が必要になってきてるんじゃないだろうか。

セレッソ戦3.JPG

それでも、武岡がアグレッシブにプレーしているところや、守田がボランチで夢中に頑張っているところ、何より学が等々力でプレーするところを見られたのは、なんというか、希望があるよな、と思えた。

チームのムードを前向きなまま保って戦うという意味でも、鬼木監督の正念場がやってきたな、と思う。ブレない部分と、変化を恐れず攻める部分を、どう使い分けていくか。ここからが見ものだ。こっちとしても全力で応援していかなきゃ。

と、ちょっと全力で応援したらノドが痛くなってそこから夫婦揃ってめんどくさい風邪ひいちゃったオレに「正念場だぞ」なんて言われたくないだろうけど。ゴホゴホ。

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桜花賞とマリノス戦とハリルホジッチ解任 [川崎フロンターレ]

4/8(日)は阪神競馬場で桜花賞。。。

マリノス戦1.JPG

ではなく、日産スタジアムのマリノス戦に行ってました。

桜花賞は馬券は買ってあって、発走はキックオフの20分くらい前。試合前の練習やスタメン選手紹介なんかがあらかた終わった「待ち」の時間にワンセグで観てた。アーモンドアイ、ありゃ規格外の強さだね。

スタートは相変わらず悪いし、ギアが2個しかなくて、じわっと上がっていけない感じはいかにも短距離血統なんだけど、それを補って余りある推進力というか速力。相当なレベルだと思う。

でも、そういう馬がオークスでも勝てるかどうかはまた別問題だったりするわけで、それを考える楽しみができたという感じもある。というか、ぶっちゃけ2歳から3歳の牝馬路線は、桜花賞までは状況が読みやすすぎて、いささか面白みがなかったりするし。

マリノス戦2.JPG

という感じで迎えたマリノス戦。前半、ここで仕留めないと後がつらくなるぞと思っていた通りの、いささか読みやすすぎる展開で。。。って、どこかで書いたかもしれないけど気にせず先へ行くと、読みやすすぎる展開で、なんかつまらなかった。

ということはぜんぜんなくて、いやあ、面白いゲームだった。お互いが自分のやりたいサッカーがあって、自分のストロングポイントを活かそうと懸命になる戦いは、「サッカーを見てる」感じがすごくあった。

マリノスは山中がすごく良かった。あんまりクレバーじゃないイメージを持っていたけど、戦術理解度が高そうで、いい選手だなあと感心しちゃった。エウソンが最後の最後、微妙にスタミナ切れっぽくなってあんなに攻め込みながら勝ち越しできなかったのは、山中の対応でだいぶ体力を使わされていたからというのはあると思う。

それにしてもマナブ。本当に出場する展開になるとは。楽しそうに、夢中でプレーする姿を見て、ほんとによかったなあと思えた。

というか、例えばこないだのサブメンバー中心で臨んだACL上海上港戦もそうだけど、結果的にそのゲームに勝てはしなくても、選手が真剣に、集中して楽しそうにプレーしている姿はそれだけで見る価値があるという、スポーツには当たり前の感想を強く抱ける、そういうゲームだったと思う。相手のマリノスの選手たちも含めてね。

マリノス戦3.JPG

あれだけ内容を支配しながら勝てなかった理由は決定力不足というしかないけど、知念の決定力不足は、まだ先のある選手だから我慢してというか、決定力が付くように応援していくしかない。

でも、例えば嘉人は、あれを決められないのは、やっぱりほんのわずかの衰えがあるんだろうなと思わずにはいられなかった。

知念に代わって嘉人が入ってから、マナブが入るまでの10分間ほどは、嘉人がCFの形だったんだけど、その時間帯、フロンターレの攻撃は、やっぱりすごくチマチマしてた。マナブが入ってからは、両チームとも疲れもあってオープンな展開になっていったわけだけど、そこまでは風間サッカーでよくあった、押し込んでからの渋滞が発生していた。嘉人はやっぱりスピードのあるドリブラーといっしょにピッチに入れたいと、またしても思った次第だ。

そんなメンバーの組み合わせも含めて、まだ現状の最適解が見つけられていない感じのフロンターレ。ここからの連戦はキツいけど、条件は相手もいっしょなわけで、むしろ選手層を試されるのは望むところ。というか、選手を入れ替えつつ戦うことが、現状のチームの「解答」を導くヒントになっていけばいいんじゃないかな、とポジティブに捉えていたりして。

入れ替えといえば、日本代表のハリルホジッチ監督の解任が、ついさっき会見で語られた。

まあしょうがないよね。積み上げたものがあったならまだしも、井手口とか浅野とか酒井高徳とか、最後の最後に自分の色として打ち出してきたものを「ポイ」しちゃった感もあって、これはもう見てられない感じになってたから。

西野監督は、Jリーグを見ていた限りでは、ストロングポイントを設定して意識的にそこを活かすサッカーをしていく印象。あとは、攻撃におけるゲームメーカーを決めて、そこに託していく印象もある。

本田や香川をトップ下にして、彼らと心中するようなサッカーをするか。なんか好きそうな浅野を再び呼んで武器にしていくか。まさか大島にボールを集めてパスを出させるサッカーをしたりするのか。まさかまだ槙野を4バックのCBで使うのか。興味は尽きない。

っていうか、その答えがわかるのはずいぶん先だったりする。あと1ヵ月以上は具体的なことは判明しないわけで。うーん、待ちきれない。

でも、なんかハリルホジッチの代表最終発表よりは楽しみに待てるような気持ちになるから、よかったのかもね、これで(無責任)。

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広島戦の誤審と嘉人先発時の成績 [川崎フロンターレ]

広島戦1.JPG
じつは花見らしい花見ってほとんどやったことないかもしれないというくらいなんだけど、こうやって、たまたま出かけた先で満開の桜を見るのは、なかなかいいもんだなといつも思ってる。

この日は等々力だったけど、次の日には阪神競馬場で同じように花を見て楽しい気持ちになれたし、この両方での偶然の通りがかり的な花見は、だいたい毎年、体験してる。

広島戦2.JPG

でも、そんな気持ちも、ゲームが終わったらふっとんじゃった。

僕は個人的には普段から審判のジャッジに関しては寛容で、というのは、ピッチ状態なんかと同じで、そういうのは基本的には両チームで条件はいっしょだと思っているからだ。

その日のジャッジがどっちかに偏ったりするのも、それは始まってみないとわからないものだったりするし、年間を通して見れば結局、平均化されると信じているから、そういうふうに考えられるわけだ。

考えられるわけだけど、この広島戦のジャッジに関しては、すごく怒っている。本当に、珍しく。

誤審は、しょうがない。人間がやることだし。でも、この日の主審の東城穣は、なにかもう誤審以前の、双方が真剣であることを前提として成り立っているスポーツの試合というものを台無しにしてしまうような態度に満ち満ちていた。そんな気がする。

これって、たんなる誤審の問題ではなく、経験の浅いレフェリーを取り囲んでアピールという名の圧力をかけ、協議させる行為に注意や警告を与えなかったのは、リーグの「不祥事」に近い問題じゃないのか。

審判団には一定期間の仕事の停止と再教育が、レフェリーアセッサーの手で行われないと、存在意義自体がないんじゃないか。

あるいは、そこで「ウソ」をついていたり、意図的に隠し事をしていたことが確認された広島の選手には、例えば欧州でPKを得るためのシミュレーションに後からでも処罰が下されることになったのと同じで、相応の厳罰が与えられるべきなんじゃないのか、と思うんだけど、どうなんだろ。

考えたくはないけど、プレスバックという名の明らかに後方からのファールや、競り合い時に手を使って相手を押し倒すようなプレー、ボールを離した後の選手の動きを封じるようなファールを、「上手なプロフェッショナルファールですね」みたいな態度で淡々とリスタートさせていたレフェリングは、何か根本的なところを勘違いしているか、そうでなければ何らかのバイアスがかかったものにしか見えなかった。主審のクセとか、そういうレベルの話じゃないと思った。

あんなレフェリングが、フロンターレに限らずまた今週末からどこかで行われると考えると、なんか暗い気持ちになってくる。

見たあとで、そんな気持ちにさせるゲームをやって、Jリーグはそれでいいの? と問いかけたい。

ついでに吐き出すと、今のJリーグの村井満チェアマン、好きな人がいたら申し訳ないけど、僕はなんか信用できない。人柄はいいんだろうし、サッカー好きなのも信じられるし、へんな権力争いをしそうな人にも見えないから、問題なんてなさそうなんだけど、決定的に一つ、信用できないのは、あの人、そういう「人柄」がしゃべっているんじゃなく、常に「役職」や「肩書」がしゃべっているようにしか見えないのだ。

仕事熱心ゆえなんだろうけど、僕の印象は、本質的に中国の報道官や、北朝鮮のテレビアナウンサーと同じだな、というもの。その言葉がほんの少しでも胸を打ったことは、まだ一度もない。

広島戦3.JPG

この広島戦で、ジャッジは別として広島の守備が素晴らしく集中したものだったというのは、たしかに納得できる。荒いし、その荒さを審判に認めさせてしまうような方向に持っていく確信犯的な部分があったという意味で、けっこう矮小な、志の低い戦略を伴っているのが伝わってきて、ぜんぜん好きなタイプのものじゃないけど。

それでも、少なくとも優勝を目指すようなチームは、ああいう守備を打ち破っていかないと、と思う。

今回は大島がいなくて、ネットが広島のターゲットになっちゃったという意味で、必然的に森谷のプレーの怖さがない部分がクローズアップされちゃった。

でも、それは選手交代なんかで修正できる部分だ。個人的にもっと問題だと思うのは、やっぱり嘉人が入ると、速いカウンターやダイナミックでダイレクトな前への展開がほとんどなくなっちゃうな、ということだ。広島がファールで止めていたとはいえ、あのカウンターのなさは異常だと思う。あれじゃ、そうそう点は入らない。

ちなみに今シーズン、嘉人は4試合先発しているけど、その4試合はすべて敗戦している。いわゆるAチームに入っての先発は今回だけだからかわいそうではあるけど、でも、ゼロックスを含めたここまでのチームの5敗のうち、4敗が嘉人が先発した試合なのだ。これって、異常な数字だと思う。

逆に、嘉人がサブで途中から出たゲームは4試合。成績は2勝1分1敗で、その1敗がゼロックスだ。

たぶん、嘉人は少なくとも昨年優勝したフロンターレには、「フィット」していない。するとしたら憲剛の代わりになったときだと僕は思っていて、アウェイのメルボルン戦は、僕は唯一、内容は悪くなかった、突き詰めるならこの方向だと思っていた。でも、今回はまたFWでの起用だった。

嘉人がFWでうまくいくには、レナトみたいなとんでもないスピードを持った、典型的な2列目ドリブラーが必須なんだと思う。それがないと、もうただひたすらチマチマする。ブロックを作って守る相手を崩せずに終わる。風間サッカーでたまに見た光景が繰り返されることになる。そのことはもう、2年前までにわかっていたことなのに、レナト離脱後の苦戦を、自らまた繰り返してる感じがしちゃう。

例えば、嘉人が出るときは必ず長谷川をピッチに入れておくとか、車屋やノボリが意識的にドリブラー役になるとか、ただ出すんじゃなく、何かうまくいく方向を探るような、そんな起用をしてほしいなと思うんだけど。

ここからの連戦では、ようやく嘉人を含めた、あるいは嘉人を除く新戦力を、どこまで本当の「戦力」にできているかが試される。楽しみだね。

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ガンバ戦と家長無双 [川崎フロンターレ]

ガンバ戦1.JPG

ガンバ戦、圧倒的な内容で完勝だった。

3日前のACLメルボルン戦も、引き分けたけれど内容は良くなっていて、ボールを握って速攻、遅攻を織り交ぜて攻めまくるサッカーができていた。2失点はたんなる不運とは言わないけど、間が悪かったというか、チームの方針自体を修正しなくちゃいけないようなものじゃなかったわけで、だからここはじっと我慢して「やり続けた」ことがよかったんだと思う。

とはいえ、何も変えないわけじゃなかった。最終ライン、ACLでポカをした奈良を外して、車屋をCBに。「やり続けた」んじゃなく、「やり進めた」とでもいうか。ボールを握って攻撃することに、より特化したフォーメーションを組んできた鬼木監督の、その「攻め」の姿勢はすごいと思う。

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ぜんぜん関係ないけど、写真は来場していたミッフィー。ミッフィーのコラボってわりと珍しいんだってね。

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決して奈良とエドゥがどうというんじゃないけど、その2人のいない最終ラインは、ボールの回り方というか展開のされ方というか、その速さがぜんぜん違っていて、あらためてびっくりした。

特に奈良は、正直、ビルドアップ時のプレーの選択肢がものすごく少なくて、相手にとってはプレスをかけやすい場所になっていたと思う。

ボールを受けてからの判断やプレー自体もワンテンポ遅くて、結局エウソンに出すんだけど、そのときにはもう相手に詰められていて、エウソンもまた戻すしかない、というような状況がすごく多かった。

そういうのが、この日はほとんどなくて、最終ラインからもいろんなアイデアのパスがボランチやSB、2列目、時には下りてきた悠に出ていて、そうやって絞れなくすることで、相手はプレスもかけづらくなるわけで。この変更の効果は、こういうところに出るのかと膝を打った。いや、比喩です。本当は膝なんて叩かなかったけど。

もちろん、この日はガンバの攻撃がチグハグだったからその悪い面が出なかっただけかもしれなくて、例えば車屋のクロス対応とか、高いレベルの攻防では心配だったりもする。まあそのへんはいわゆるトレードオフってやつなんだろうから、相手によって、あるいはチーム状況によってこういう手を使えること自体が武器という考え方もできる。

ガンバ戦3.JPG

にしても、家長のあのスーパーっぷりはどうよ。無双と呼んでいいでしょ、これはもう。

特にこの日、目立っていたのは、ビルドアップ時にボランチの位置に下りてきてボールをたくさん触る姿だった。家長をトップ下で、チームのサッカーの中心に据えたところを見たいと思い続けてきた僕としては、ものすごくワクワクするゲームとなったわけだけど、大島、憲剛と「3人トップ下&ボランチ」みたいになっていて、ちょっと他では見たことのないような創造的な構成力を持つ中盤が出来上がっていた。

これをする時にはネットが最終ラインにまで落ちて谷口、車屋と擬似3バックになっていたけど、この形はネットが無闇に上がっていったりサイドに流れたりしにくくなって、比較的中央の底に構えてくれることになる。それもまた結果的に、チームに安定感をもたらしていたと思う。

相手を押し込む段階になると、これは昨年のある時点から意識的にやっていると思うんだけど、家長は阿部ちゃんと同じサイドへ行って、数的優位を作りながらの崩しに参加していく。たいていは左で、この時逆サイドにはエウソンしかいなくなっている。

で、ボールを奪われたら、まずはその場で奪い返すための守備をするんだけど、凄いのは、それをかいくぐられたときに、いつの間にか右サイドに戻って守備をしていることだ。たまに間に合わない時は、悠が戻って右サイドの守備をしているけど、でも家長は、信じられないくらい速く右に戻って自分の担当エリアを守っている。

結局、攻撃から守備まで、あらゆる局面で、チームが「そこにいてほしい」と思う場所に、家長はいる。この献身性、惚れないわけにはいかないでしょ。

巷でも囁かれている、どうしてハリルホジッチは家長に見向きもしないのか謎だというのは、僕も本当にずっとそう思っている。僕としては、いまメキシコのパチューカにいる、家長と同じ31歳どころか誕生日まで同じ6月13日という本田圭佑の、少なくとも現在では、はっきりと上位互換の選手だと思ってるんだけど。呼ばれてほしいなあ、マジで。

阿部ちゃんも、だいぶコンディションが戻ってきた感じが伝わってきた。あの守備の意識、ゲームの流れを読んだ冷静なプレー、ちょっとしたスローインなんかの瞬間にも味方に細かい指示を出したりするキャプテンシー。替えがきかない選手だなあと思う。

期待してる長谷川は、最後に出てきてものすごくいいドリブルを見せてくれた。ただ、一度、こちらの左サイドで危ない状況を作られた時、長谷川は攻め残った状態で前にいて、危なくなりそうなので戻ってきたんだけど、でもぜんぜん間に合わなかったということがあった。

結局、そこは失点には繋がらなかったんだけど、もっと早くプレスバックしていれば、もっと安全に守れたかもしれないわけで、スタメンで使われるか否かという点で、阿部ちゃんとの違いは今のところああいうところなのかな。

ガンバは、遠藤が、いくら運動量で勝負する選手じゃないにしても、あまりにも後ろで動かなすぎじゃないかと思わずにはいられなかった。市丸も特に運動能力に秀でた感じの選手じゃなくて、そのせいで中盤がスッカスカになっていた。そのせいで、守備ではクサビを入れられ放題、攻撃ではサイドに逃げるか、バックパスして最終ラインからロングボールしか選択肢がなくなっていた。

守備の約束事も、プレスは連動的にかけてくる感じじゃないし、とにかく相手がボールをセーフティな状態で持ったら自分のポジションに戻ってブロックを作る、という以外には特にないみたいで、なんだか拍子抜けするほどヌルかった。これ、立て直すのには時間がかかりそうな気がした。

フロンターレは、このあと中2日でアウェーのACLメルボルン戦。ムチャクチャなスケジュールだけど、ここはひとつ、ふだんサブの選手たちのモチベーションに期待しまくっちゃいたい。嘉人も、いいところ見せてほしいしね。

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ホーム開幕湘南戦 [川崎フロンターレ]

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湘南戦は1-1のドロー。何が特別悪い、というんじゃなくて、大筋においては相手を誉めるべきだと思う。

というか、これは毎年思うことだけど、シーズン序盤ってどのチームも選手が走れるし、また気候もあって、それが90分もっちゃう。最初からドン引きで耐えるような戦い方を基本にしてくるチームもない。

なので、パスをつないで相手を振り回してペースを握っていくフロンターレみたいなチームは、ペースが最後まで完全に握れないまま90分終わっちゃったりすることがいちばん起こりやすい時期なんだと思う。ホーム開幕戦で何年も引き分け続きだったり、風間監督以降、スタートダッシュに成功したためしがほとんどないのは、そういうことなんじゃないかな。

で、こういっちゃなんだけど、湘南は一人ひとり、各ワンプレーの技術の精度はぜんぜん低くてミスばっかりなのに、全員がへこたれずに90分、集中してやるべきことを全力でやっていた。あれにポンポンと何点も取って勝つのは難しいと思う。

もうちょっと湘南について感想を書くと、以前より前線からのプレスの迫力はない代わりに、ラインを上げてコンパクトにした中盤の守りがよく鍛えられていて、なんか現代的になってた。

だからなのか、得意のカウンターですら以前よりそんなに人数がかかる感じはなくて、CFとあと1人くらいでなんとかして、というシーンが多い。得点の匂いは、基本的にはクロスとセットプレー以外にはあんまり感じなかった。以前よりもマイルドに洗練されて、でも固いチームになったという印象かな。

でも、こういう中盤を締めた守備は、いまのフロンターレにとってはいちばん嫌なタイプの守り方ではある。最近こればっか、という気すらしてくる。

なので対応はできていた。高いラインの裏を1本のパスで取る攻撃は、前半、特に効いていた。特にサイドの裏。でも、それは相手にとっても同じ狙いだったりして、そこがちょっとややこしかった。

湘南は、というより最近のフロンターレ対策は、中央は高い位置からしっかり締めて、サイドは人がぴったりついて蓋をする、というのがいちばん有効な感じになってる。対策なのか、そういう守り方を志向するチームが増えているだけなのかはわかんないけど。

エウソンのコンディションがあんまり上がっていないのもあると思うけど、特に右サイドからの攻撃は、なんだか狭苦しくさせられていた。逆に奪ったらすぐその裏にアバウトなボールを蹴られて、奈良が釣り出される。

左は家長が絡んでもうちょっと前に行けていたけど、逆に攻めが遅くなって、ブロックを組んだところに崩しにかけにいく形になってばっかりだった。で、奪ったら車屋の裏。そのへんは大筋において、相手の狙い通りだったと思う。

そんな中、知念は良かったなあ。

知念.JPG

チームとしては、知念がいま誰よりも起点を作ってくれるCFなことはわかったし、気の利いた動きでポジションがかぶったりすることなく味方のスペースを生み出してくれることもわかった。

あとは、最終的にその知念にシュートさせて得点を取らせるのか、それともやっぱり悠がフィニッシュする形を基本にしていくのかが、少し整理されていない感じはある。知念自身、最後の最後、狭い場所での細かい崩しの形になると、まだどうやって加わるのかイメージできていないようだし。

湘南戦2.JPG

あえてこのゲームで課題を探すとしたら、交代枠の使い方を含めたゲームの進め方なんだろうな、と思う。

序盤にCBのエドゥを交代させなきゃいけなかったのは大誤算だけど、その後の交代を見ると、知念→嘉人と、憲剛→阿部ちゃん。こういうゲームの終盤は、チームの形を作って押し込んで崩すための選手よりは、単純に走れる選手を入れるべきで、長谷川やノボリだろうと思うんだけど、そこは方向として間違ってたんじゃないかな、と思う。

憲剛を下げて家長がトップ下に入ったのは後半38分で、もっとこの形は長く見たいところなんだけど、ただこのゲームでは後半、走ってドリブルしてボールを運んでいたのが他ならぬ家長だった。

で、交代で入ってきたのは嘉人と、コンディションがまだ上がりきってる感じもないし、そもそもタイプ的に「槍」ではない阿部ちゃん。嘉人は真ん中に入るので、疲れた悠はサイドのまま。戻っての守備も変わらずしなけりゃならない。

これじゃ、奪ったボールを家長に預けても、前に走る選手がいない。終盤の、ようやくスペースができてきたところでこの選手構成にしちゃうのは、相手にとっても怖くなくなったんじゃないか。そんな気がする。

とかなんとか言ってるうちに、すぐ次の試合がやってくる。中4日でホームACL、で中2日ホームのガンバ、中2日アウェーACL。いやはや、すごいスケジュールだ。

いまのところ、層の厚さを活かしたチームの底上げができているところは、ほとんど見ることができていないだけに、ここは一つのシーズンの山場になってくると思う。ここで、前向きな選手起用をしつつ、最低限の結果を我慢強く残していけるか。ドキドキするね。

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